・「書くこと」の授業では、やっぱり手書きさせた方がいい?
・効率を考えたらタブレットの方がいい?
・結局どっちがいいんだろう?
みなさんこんにちは、中学校国語科教師のアオです。この記事では、特に「書くこと」の授業では「タブレット」で打たせたほうがいいのか、それとも「手書き」させたほうがいいのか比較し、検討していきます。
まずはそれぞれのメリットとデメリットをまとめていきます。
タブレット | 手書き | |
メリット | ・修正が容易 ・端末上で教師も確認できる ・キーボードを打つ練習になる | ・打つスピードに左右されない ・漢字を書かせる練習になる ・修正した跡が残る |
デメリット | ・スピードに個人差が出やすい | ・修正を続けるとごちゃごちゃする |
結論として、私自身は「できるだけタブレットを使っていくべきだ」と考えています。なぜそう考えるのか、ここからは具体的に「意見文を書く」活動を想定して考えてみます。
意見文の書き方についてはこちらの記事をご覧ください。
タブレットを使うべき理由
キーボードは使うほど上達する
先生方の中には「キーボードだと個人差が出るから…」と使うことに後ろ向きな方もいらっしゃるかもしれません。ですが、使わないと上達しません。逆に言えば使うほど上達します。国語の授業で取り組むことで、他の場面での活用にもつながりますので、積極的に使うことをおすすめしたいです。
修正が容易だと意欲が落ちにくい
意見文などの長い文章を書いていくと、細かな修正だけでなく「段落構成」「根拠の付け足し」などの「大きな修正点」が出てきます。手書きでこれらを修正していくと、どうしてもごちゃごちゃしてしまい、意欲が失われていきます。
どう修正したかがわかるのはメリットでもあるのですが、それよりもタブレットの「修正の手軽さ」に軍配が上がると思います。
キーボードだと漢字を覚えられない?
「キーボードだと予測変換できるから漢字を覚えられない!手書きだ!辞書だ!」という考えもあるかもしれません。
これは自論ですが、これからは「正しい漢字を選ぶ」能力が重要になってくると思います。パソコンやスマホ全盛の時代ですからね。そう考えると、キーボードを打ちながら、文脈に合わせて正しい漢字を選択することが立派な漢字の学習になるのではないでしょうか。
社会に出てからよく使うのは?
最終的にはここが1番の判断材料かと思います。社会に出てから文章を作成する際には「キーボードを打つ」機会が圧倒的に多いですよね。
学生のうちからキーボードに慣れ親しんでおくことはすごく重要だと思います。さらに言えばワード等の文書作成ソフト、エクセル等の表計算ソフト、パワーポイント等のプレゼンテーションソフトも積極的に活用していくべきです。
子どもは与えられたら使おうとします。そういうきっかけはどんどん与えていきたいですよね。
まとめ
「書くこと」の単元においては「タブレット」「手書き」どちらがいいのか考えてみました。二つを比較し、まとめてみたことで、改めて「タブレットを使うことの良さ」を再認識できました。
将来を見据えて、積極的にタブレットを活用していきましょう!
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